GoogleのDeep Researchは、その名の通りGoogleのAI駆動型リサーチアシスタントです。
2025年初めに、無料ユーザーでも1ヶ月10個までDeep Researchが無料で使えるようになりました。
通常のGeminiモデルの検索と回答という単純な仕組みではなく、調査内容に対して複数の検索をかけ、情報源を分析して引用し、綺麗にパッケージングしたものを提供してくれるのです。
無料版のGemini Deep Researchをしばらく試してみて、これを活用できる4つの方法を紹介します。
映画の解説
難解な映画やドラマを観た後、「これは何だったのか?」と戸惑うことはありませんか?
そんなとき、Geminiは優秀なガイドになってくれます。例えば、「映画『TENET』のストーリーを分かりやすく説明して」と頼んでみました。
AIが作成したレポート「Unraveling the Temporal Knot」は、逆行エントロピーや時間軸の動きなど、映画の複雑な概念を明確に解説し、キャラクターの目的や行動を図表で整理しています。
映画を楽しめたかは別として、少なくとも後から物語の構造は理解できます。
議論のサポート
家族や友人との議論で、冷静かつ論理的に説明したい場面もあります。
例えば、「地球が平らだと信じている親戚に、やんわりと地球が球体であることを説明したい」とAIに相談してみます。
Geminiは歴史的な探検家の逸話や科学的根拠を交えつつ、誰でも納得しやすい説明を提供してくれました。
また、相手を攻撃することなく、穏やかで説得力のある文章でまとめられていました。
最終的に出力されるクオリティはまちまちなので、まだ改善の余地があります。
買い物のサポート
実用的な用途として「高頻度で使用する場所に適した、耐久性があり掃除しやすいペンキの種類を調べて」と依頼します。
結果は非常に詳細で、ペンキの種類や成分の違いまで掘り下げて解説していました。
このケースでは、最終的におすすめのペンキが提示されたものの、情報量が多すぎて通常のGeminiのシンプルな回答のほうが良かったです。
旅行プランの作成
週末旅行を計画するため、「ニューヨーク州北部で風光明媚なハイキング、居心地の良いB&B、地元グルメを楽しむ4日間のロードトリッププランを作成して」とリクエスト。
AIが提案したプランは、1日のスケジュール、宿泊先の選択肢、推奨ハイキングコース、おすすめレストランまで詳細に整理されていました。
さらに、持ち物リストや移動のコツもあり、ガイドブックのような文章でまとめられていました。
ただし、日付を指定しないと長大な日数の旅行計画になるため、条件を詳細に記述することが求められます。
まとめ
Gemini Deep Researchは、映画の解説や議論の準備、買い物の調査、旅行計画など、幅広い用途で活用できます。
ただし、場合によっては情報が詳細すぎることもあるため、目的に応じて通常のGeminiと使い分けるのがよさそうです。