オンラインアカウントを守るためには、「強くてユニークなパスワードを使うこと」が極めて重要です。
サイバーセキュリティ企業Hive Systemsによれば、パスワードの強度によって、ハッカーが総当たり攻撃(ブルートフォース)で突破するまでの時間に大きな差があります。
最近はAIなどの高度な手法により、簡単なパスワードは瞬時に破られてしまいます。特に4文字以下や記号を含まないパスワードは極めて危険です。
最も安全なのは、14〜18文字で構成され、数字、大文字・小文字、記号を組み合わせた複雑なパスワードです。このようなパスワードは、理論上は数十億年かかっても解読できないとされています。
ただし、この推定は「完全にゼロから解析する」前提です。過去に情報漏えいがあったパスワードや、複数のサイトで使い回しているものは、はるかに早く突破されます。
実際、Cloudflareの調査によると、昨年9月から11月にかけて、41%の人が流出済みのパスワードでログインしていたことがわかっています。
現在のパスワードが漏えいしていないかを確認するには、Cybernewsの「Leaked Password Checker」などのツールを使うとよいでしょう。漏えいが判明した場合、すぐに変更し、他サイトとの使い回しもやめてください。
パスワードを自分で作る場合は、Hive Systemsの推奨通り「14〜18文字」「数字+英大文字+英小文字+記号」を意識し、覚えやすくするために文章の一部を使うのも効果的です。
パスワードの管理が面倒な場合は、信頼できるパスワードマネージャーを導入すると便利です。また、多くのサービスでは、生体認証やパスキーの設定も可能です。
さらに重要なのは、フィッシング詐欺に注意し、他人とパスワードを共有しないこと。企業がパスワードを要求することは基本的にないため、不審な連絡には要注意です。
最後に、すべてのアカウントで多要素認証(MFA)を有効にしましょう。仮にパスワードが漏れても、追加の認証によって被害を防げる可能性が高まります。