ChatGPTは非常に強力なインターネットツールの一つですが、使い方次第でその価値は大きく変わります。
特に質問の仕方によって、得られる回答の質を左右します。
これまで数多くのテクニックを試してきましたが、その中でも特に効果があるのは「〜のようにルール」と明示する、とてもシンプルな方法です。
このルールは、プロンプトに「〜のように」という短いフレーズを加えるだけです。
もしChatGPTの回答が「なんとなく浅い」と感じたら、〜のようにルールを試してみてください。アイデア出し、学習、問題解決など、あらゆる場面で回答の質が大きく変化します。
たとえば、難解なニュース記事を要約してほしい場合、「この記事を要約して」ではなく、「この記事をジャーナリストのように要約して」と尋ねてみてください。すると、構成の整った明確な要約が返ってきやすくなります。
買い物で迷ったら「iPhone 15とGalaxy S24を比較して」よりも「〜を製品レビュアーのように比較して」とすれば、具体的かつ実用的な比較になります。
他にも、こんな応用が可能です。
- 教師のように:難しい概念をやさしく説明
- セラピストのように:感情の整理や対人関係のアドバイス
- シェフのように:オリジナルレシピや料理のコツ
- マーケターのように:広告コピーや商品説明の提案
- コーチのように:目標設定や習慣づくりの支援
- 批評家のように:文章やアイデアの評価
- デザイナーのように:UIの改善提案やレイアウトの工夫
- 親のように:共感をもった実用的な助言
この「〜のようにルール」の良さは、その応用範囲の広さです。
ほとんどどんな職業や立場でも使え、ChatGPTがその視点に合わせて回答してくれます。
なぜこのルールが効くのかというと、ChatGPTは書籍や記事、専門家の会話など、あらゆる分野の文章で学習しているからです。役割を指定することで、それにふさわしい言葉や構成を選んでくれます。
難しいプロンプトの設計は少し慣れてからにして、「誰のように答えてほしいか」を伝えるだけで、AIが自然に調整してくれます。
ちなみに、この方法はChatGPTだけでなく、GeminiやClaude、音声AIなど他のチャットボットでも効果があります。
チャットボットを使うときは、ぜひ「〜のように」とつけてみてください。きっと新しい発見があります。