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Ubuntu 20.04 LTSのサポート終了|アップデートかUbuntu Proで延命か

Ubuntu 20.04 LTSの標準サポート期間(2025年4月までの5年間)が終了しました。

現在、このバージョンを使用しているPC、仮想マシン、またはサーバーがある場合は、更新を検討する必要があります。

Ubuntuの開発元であるCanonicalは、Ubuntu 20.04 LTSの無償サポートが終了することを正式に発表しました。

これにより、セキュリティ更新が提供されなくなり、システムが脆弱な状態に置かれる可能性があります。

今後、新たな脆弱性が発見されても修正されず、悪意ある攻撃の標的になるリスクが高まります。

Ubuntu 20.04 LTSは2019年末に発表され、2020年4月に正式リリースされました。

2025年現在、すでに5年が経過しています。個人利用でUbuntu 20.04を使っている場合は、最新版であるUbuntu 24.04 LTSへのアップグレードを推奨します。

このバージョンは2029年までサポートされ、より安全かつ最新の環境を利用できます。

アップグレード方法は、クリーンインストールかインプレースアップグレード(上書き更新)の2通りです。

ただし、非公式リポジトリから導入したアプリやパッケージは自動では更新されないため、再設定が必要になる場合があります。

業務用途で運用中のシステムなど、簡単に移行できない環境には「Ubuntu Pro」の導入が有効です。

有料のこのサービスを使えば、Ubuntu 20.04 LTSのサポートを2030年まで延長できます。

導入はインストールまたはアップグレードのいずれかが必要ですが、新バージョンを一から構築するよりも手間が少なくて済みます。

さらに、2030年以降も使用したい場合は、追加契約により2032年までサポートを延長することも可能ですが、その分コストはかさむ見込みです。

今後も安全かつ安定した運用を続けるため、早めの対応をおすすめします。

ref:Ubuntu 20.04 LTS standard support is coming to an end – options for AWS Users

  • この記事を書いた人

朝倉卍丸

シングルモルトスコッチなどのお土産を持ってきた人を助けるのが好きです。サービスの分割が重要ですが、まあ昔ながらの方法でやりたいこともありますよね。

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