Gradleのキャッシュをクリアするには、以下のコマンドを実行します。
依存関係やビルド情報のキャッシュが削除され、新しいビルド時に最新の情報が使用されるようになります。
コマンドラインでのキャッシュクリア
1. ターミナル(コマンドプロンプト、PowerShellなど)を開く。
2. プロジェクトのルートディレクトリ(build.gradleがある場所)に移動。
3. 以下のコマンドを実行してキャッシュをクリアします。
macOS / Linux(shの場合):
## shでの実行 ./gradlew clean
Windowsの場合 :
## Windowsの場合 gradlew clean
このコマンドはGradleのワッパースクリプトを使ってプロジェクトのbuild/ディレクトリを削除し、クリーンビルドを行うものです。
ただし、依存関係のキャッシュ(.gradle/など)は削除されません。
Gradleの依存関係キャッシュ全体を削除する
Gradleは依存関係をローカルにキャッシュします(デフォルトで ~/.gradle/caches/)。
これを削除することで、依存関係が再取得されます。
## macOS / Linux(shの場合): rm -rf ~/.gradle/caches/ ## Windowsの場合は以下のようにPowerShellまたはコマンドプロンプトで実行: rd /s /q "%USERPROFILE%\.gradle\caches"
注意:この操作は次回のビルドでインターネットから依存関係を再ダウンロードするため、時間がかかることがあります。
まとめ
目的に応じて、どちらか、または両方を使い分けてください。
- ./gradlew clean は「プロジェクトごとのビルドデータのクリア」
- ~/.gradle/caches/ の削除は「全プロジェクト共通の依存キャッシュのクリア」
操作内容 | コマンド例 | 効果 |
---|---|---|
プロジェクトのビルドデータ削除 | ./gradlew clean |
build/ ディレクトリを削除 |
依存関係キャッシュの削除 | rm -rf ~/.gradle/caches/ |
全体のキャッシュ再取得 |