安定した運用を目指す場合は、特定のバージョンを指定して運用し、特定のタイミングで定期的にアップデートを行う方が望ましいです。
当然、アップデートはまず開発環境やテスト環境で検証を行い、本番環境への適用は慎重に進めるのが一般的なベストプラクティスです。
一般的にシステム運用において、バージョン指定を「latest」に固定するのは予期せぬ干渉を受けてしまうため推奨されないことが多く、その理由は複数あります。
1. 予期しないアップデートによるリスク
latestにすると、常に最新のバージョンを取得するため、アップデートのタイミングや内容を完全にコントロールできません。
最新バージョンには新しい機能や修正が含まれますが、それが必ずしも安定しているとは限りません。バグや互換性の問題は、特に大規模なシステムで、予期しない変更として大きな問題を引き起こす可能性があります。
2. 動作確認やテストが困難
新しいバージョンがリリースされるたびに、既存の環境で動作するかどうかを確認する必要がありますが、常にlatestを使用していると、テスト環境と本番環境の整合性を保つのが難しくなります。
特定のバージョンを指定することで、そのバージョンでの動作確認やテストを行い、安定性を保証しやすくなります。
3. トラブルシューティングが難しくなる
問題が発生した際、コンポーネント単位でどのバージョンが使用されているかが明確でないと、原因の特定や修正が難しくなります。
特定のバージョンを指定しておくことで、問題の再現性が高まり、トラブル対応が迅速になります。
4. 依存関係の崩壊
複数のコンポーネントやライブラリが相互依存している場合、latestを指定することで互換性のないバージョン同士が混在する可能性があります。
これにより、システム全体の安定性が損なわれることがあります。
5. 一貫性の欠如
チームで開発や運用を行っている場合、メンバーが異なるタイミングでlatestバージョンを取得すると、環境が異なってしまう可能性があります。
バージョンを固定することで、全員が同じ環境で作業でき、一貫性が保たれます。