Titleの設置やmetaタグ等を設置すればSEO対策は完了していると言えるでしょうか?
これは初歩的な設定に過ぎません。
SEOの順位が下る状態というのは、ライバルが上がってきたという事です。企業サイトであれば順位の低下は売上の低下に直結します。
ではどのようにしてSEOを改善し育てれば良いのでしょうか。
ワードを決める
主要となるビッグワードとスモールワールドを決める必要があります。そして「決めたワードを育てる」ことを意識したサイトづくりを考えましょう。
ビッグワードとスモールワードとは
ビッグワード
多くの人が検索するワードです。
「飲み会」「飯屋」「新宿 晩飯」「渋谷 ランチ」など、自分たちもよく使うであろう検索条件です。
スモールワード
ニッチなワードや、検索数の少ない複合検索の事です。
「ヒルナンデスで紹介されていた飲食店」「東京 都内 ラーメン あまり辛くない 坦々麺」など特定の場合にだけ検索する検索条件です。
ワードを確認する
決めたワードを育てるとは、例えば、あなたが「東京 土産」でSEOの1位取って欲しいと注文されました。この時、UX改善以外の方法でどうすれば良いでしょうか?
まずはGoogle Search Consoleで現状を確認する必要があります。調査時点で、競合の順位変動も見ておくと良いです。
定期的に特定のワードで、他のサービスが何位に出ているのかを集計してくれるサービスもあります。
SEO育成の基本
SEOを育てる基本的な考え方は「集約」です。
どういうことかと言えば、例えば、上記の話の続きで「東京 土産」でSEOを上げたいとした時に「東京でおすすめのお土産まとめ」のようなまとめページを作ります。
同様に「東京でおすすめのお土産を探しているならこのお店」のようなブログを複数書いてもらいます。
更に「東京 > 東京駅」のようにエリアを更に細分化させた記事も作ります。
この様な構造の、似た様なサイトやWEBページは検索で異常に引っかかるのでよく見かけると思います。
ドメインへのパワーの送り方
1つは被リンクを多くし、大多数に見られていることをアピールする。
「東京でおすすめのお土産を探しているならこちら」のようなリンクを作り、これをアピールしてもらなど露出を増やします。
2つ目は、構造化データを意識して考えると分かりやすい物です。例えばパンくずで親子関係を明示させます。
東京 > 東京お土産まとめ
東京 > 東京駅 > 八重洲口
このように、ページ間に親子関係を持たせ、子ページが親ページを強化し、そしてその強化された親ページの子である事で子ページもSEOが強化されていくのです。
ただし、Googleが親ページを重視するのか、子ページを重視するのかは、その時の検索エンジンのアルゴリズムで変わってしまうので少し面倒な部分でもあります。
最終的にはすべての親にあたるドメイン、〇〇.comや〇〇.co.jpが強化されていくのです。こうやって親ドメインのSEOが強化されたものが、ドメインパワーと呼ばれるものです。
ドメインパワーが強いと、Googleが「このドメインのページはユーザに必要とされている」と認識し、検索結果の順位や、新規ページのクローリングのタイミングなどが優遇されます。
SEOは終われない
1番厄介なのは、SEOには終わりが無いことです。
SEOのゴールはドメインパワーの強化ではなく、検索結果の1位を保持し続ける事にあります。
たまに「当社のSEO対策は既に終わっている」と意味の分からない事を言う会社がありますが、競合が進化しつづける限り、生存競争は永遠に続くのです。
SEO界隈でよく有る台詞なのですが、SEOは「いたちごっこ」「パクり合い」と言われています。
よく出てくる例を紹介すると、「競合他社がパンくずリストの切り方(パス)を変えてランキングを上げてきたので、弊社もパクって同様の施策をしよう」
「ライバルが特集ページを作ったみたいなので弊社も似たようなものを作ろう」
「弊社のエリアの区切り方が他の会社にパクられた。もっといい切り方を考え、サイトを変えよう」
「ライバルは特定のエリア推しの施策が多いから、そのエリアは大人しく明け渡そう、その代わりウチのサービスは別のエリアを推して1位を目指そう」
などで、基本的に対策は無限に続くのです(笑)。そして、企業向けのサービスであれば、SEO担当が信じるSEOのやり方が宗派の様なもので、対応の合否は関係なく、信仰に準じた対応をしている会社が多いです。
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